易という字は日と月の漢字でできています。朝になれば日が昇り、夜になれば月が昇る事から、易とは世界を意味する言葉としても使用されています。

 または、易という字は、とかげ(蜥蜴)からきているともいわれます。蜥蜴の蜴には、易の文字が入っていますね。とかげは、何回も脱皮などの変化をします。世の中の変化と照り合わせて、とかげからきていると言われる事もあります。どちらの説が正しいかは、現在において定かではありませんが、私は、この世は全て、陰陽でできていると考えれば、それが、虫や日常的な物に表現される事はありえる事だと思いますので、両方の説が正しいと思っています。

  世の中は常に変化しています。世の中は、止まっているわけではありません、世の中が常に 変化する事を、易の世界では変易(へんえき)と呼びます。

 変化するのも、ある一定の法則があります。生まれた物には、必ず死があります。地球や太陽系でさえ、死に向かって走っています。また四季なども、春がきて、夏がきて、秋がきて、冬がきます。四季は、地球環境によって、おおまかに変化しますが、このような基本的な法則は、変わる事がありませんので、不易(ふえき)と呼ばれています。

 物事の誕生や、死に向かって歩むには、力が必要になります。その力が陰と呼ばれる物と陽と呼ばれるものです。この二つの力だけで世界が成り立ち、また、この陰陽のバランスを大事にする簡単な事が大切と考える事もあり、易(えき)の考えは、易(やさ)しいとも言われ、この事を易簡(いかん)と呼ばれています。

 かわる、かわらず、やさしい 易の三大要素と言われています。